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おせちをリメイクして最後までおいしくいただこう!
【簡単レシピ付き】

写真:余り物のおせちをリメイク

新年を祝うおせちを用意したものの、食べきれずに余らせてしまった経験はありませんか?そもそも、おせちは子孫の繁栄や今後の活躍などを願う縁起物なので、処分せずに最後までおいしくいただきたいですよね。
今回は、おせちが余る理由と対策、余ることが多いおせちの品目をピックアップし、リメイクしていただく簡単レシピもご紹介します。

おせちが余る理由と対策

写真:おせちが余る理由と対策

はじめに、おせちが余る理由と対策からご覧ください。

おせちが余るのはなぜ?


本来、おせちはお正月用の保存食として作られたため、傷まないように砂糖やしょう油でしっかりと味を付けたものがほとんどです。当初はおいしいと思っても、甘辛い味ばかりだと飽きて食べなくなる傾向があります。
また、おせちの不足を心配して大量に作ることも原因のひとつです。さらに、思うように箸が進まない、予定していた家族やお客様が来ないなどの理由も考えられます。

保存やリメイクで食べきろう


ほとんどのおせちは、冷凍すれば1ヵ月ほど保存が効きます。「三が日の間に食べきれない」と思ったときには、早めに冷凍しましょう。あらかじめ、おせちを小分けにして冷凍し、必要な分だけを冷蔵庫で解凍して食べる方法もおすすめです。
ただし、筑前煮(ちくぜんに)などに入ったこんにゃくやれんこんは、冷凍すると食感が変わってしまうため、取り除いてから保存しましょう。また、一度解凍したものを再び冷凍させると、品質や味が落ちるのでなるべく避けてください。
冷凍をしないときには、後にご紹介するリメイクを参考にして調理し、早めに食べきるようにしましょう。

おせちを余らせない工夫


おせちを余らないようにするには、どうすればよいのでしょうか?

量を控えめにする

先述したように、おせちは多めに作ったり買ったりする傾向があります。特に、筑前煮などの煮物はごぼうなどの根菜類をまるごと使用し、大きい鍋で作ることが一般的です。来年用のおせちは、控えめを心がけて用意してはいかがでしょうか。

味に変化を付ける

おせちは似たような味付けが多いので、和食だけでなく洋食のアレンジを加えたものや、中華風、エスニックなどで変化を付けましょう。いつもと違う味のメニューと定番のおせちを用意し、交互に食べれば飽きずに食べ進めることができるかもしれません。

余りそうな品目は避ける

毎年の様子を思い出して、余りそうなおせちは用意しないという選択肢もあります。しかし、家族の好みが分かれるとき、縁起を担ぎたいとき、どうしても食べたいときなどには、余らないように量を調節することをおすすめします。

余ることが多いおせちの品目

写真:余ることが多いおせちの品目

続いて、一般的に余りやすいおせちの品目をピックアップしました。

黒豆

つややかでふっくらと甘い黒豆は、おせちの「祝い肴(いわいざかな)」として欠かせない品目です。邪悪なものをよける黒と、「マメに働いて暮らす」という意味を持つ黒豆ですが、甘みが強いため量が多いときには余ることがあります。

筑前煮・煮しめ

縁起がよい根菜類と鶏肉をひとつの鍋で煮込んだ筑前煮や煮しめは、「家族が仲良く暮らす」という意味が込められています。一度にたくさんの量を作るケースが多く、何度も加熱をすると味が濃くなるため、三が日の後半には食べ飽きてしまう可能性があります。

紅白なます

紅白なますは、お祝いに使用する「水引き(みずひき)」に似ているとされる定番の品目です。細く刻んだにんじんとだいこんを酢や砂糖などで和えたものですが、小さいお子さんや酢が苦手な方は、箸が進まないことがあるかもしれません。

田作り

別名の「五万米(ごまめ)」は、頭から尾までがそろうカタクチイワシを肥料にして、米を5万俵も収穫したことに由来します。多少の歯ごたえや苦みがあるため、好き嫌いが分かれる品目のひとつと言えます。

かまぼこ

日の出の様子を表したとされるかまぼこは、赤が「慶び(よろこび)」や「魔よけ」、白が「神聖」や「清浄」を意味する縁起のよい品目です。手軽で食べやすいのですが、量が多いときには食べきれない可能性があります。

栗きんとん

栗きんとんの鮮やかな黄金色は小判や金塊を表すとされ、金運の上昇を願っていただきます。栗の皮をむく作業を「搗つ(かつ)」と言うため、「勝ち栗」の意味も併せ持つ縁起物です。甘さとボリュームの多さから、余らせるご家庭も少なくありません。

伊達巻

伊達巻は、江戸時代のおしゃれな身なりをした「伊達(だて)者」の装いに似ているとされ、巻き物のような形状は学問や知性を象徴しています。伊達巻も甘さとボリュームがあるので、残りやすい品目として挙げられます。

黒豆のおせちリメイクレシピ【簡単レシピ】


余ったおせちは、リメイクの簡単レシピを参考にして、最後までおいしくいただきましょう。

写真:黒豆のパウンドケーキ

黒豆のパウンドケーキ

黒豆のパウンドケーキは、余った栗きんとんや、抹茶、かぼちゃなどを加えてもよいでしょう。ホットケーキとして焼いたり、マフィンなどにもアレンジしても構いません。

【用意するもの】

● 黒豆
● バナナ
● ホットケーキ用の粉
● 卵
● 牛乳
● パウンドケーキの型
● クッキング用のシート
● ボウル、泡立て器、竹ぐしなど

【作り方】

  1. オーブンを180~190℃に温めておく
  2. バナナをひと口サイズに切る
  3. ボウルに卵を入れてほぐし、牛乳を加えて混ぜる
  4. ホットケーキ用の粉を加えて混ぜる
  5. バナナ、黒豆を入れて軽く混ぜる
  6. 型にクッキング用のシートをしいて5を流し、軽くたたいて空気を抜く
  7. オーブンで30~40分ほど焼く
  8. 竹ぐしを刺し、生地が付かなければ完成


黒豆はホワイトソースやチーズなどの乳製品にも合うので、グラタンやピザなどのリメイクもお試しください。

煮物のおせちリメイクレシピ【簡単レシピ】

写真:筑前煮・煮しめのカレー

筑前煮・煮しめのカレー

根菜がたっぷり入った煮物は、カレーにリメイクしましょう。好みでお肉を足したり、みそやソースなどで味を整えたりしてお楽しみください。

【用意するもの】

● 筑前煮や煮しめ
● カレーのルー
● 水(やや少なめ)

【作り方】

  1. 鍋に煮物と水を入れて沸騰させる
  2. 火を止めてルーを割り入れ、混ぜる
  3. 再び加熱して味を整える


煮物は、お雑煮やみそ汁、後にご紹介する茶わん蒸しに入れる方法もあります。また、グラタンやドリア、細かく刻んでハンバーグやコロッケへのリメイクもおすすめです。

紅白なますのおせちリメイクレシピ【簡単レシピ】

写真:紅白なますのちらし寿司

紅白なますのちらし寿司

なますのちらし寿司は、余った筑前煮やかまぼこなどをプラスしてもよいでしょう。なますを刻んでご飯に混ぜ、お稲荷さんにリメイクしてもおいしくいただけます。

【用意するもの】

● なます(漬け汁も)
● ご飯
● 刺身、蒸しエビ、錦糸卵などのトッピング
● 酢やしょう油

【作り方】

  1. なますを細かく刻む
  2. ご飯になますと漬け汁を混ぜる
  3. 味が薄いときは、酢やしょう油を加える
  4. トッピングを乗せる


なますはマヨネーズと相性がよいので、野菜やツナを足してサラダへのリメイクもおすすめです。そのほか、ビビンバ風やいため物などにもリメイクができます。

田作りのおせちリメイクレシピ【簡単レシピ】

写真:田作りのつみれ・ハンバーグ

田作りのつみれ・ハンバーグ

細かく砕いた田作りとひき肉を混ぜて、つみれやハンバーグにリメイクしませんか?

【用意するもの】

● 田作り
● ひき肉(鶏または鶏と豚を合わせる)
● 卵
● ミキサー、ボウルなど

【作り方】

  1. ミキサーで田作りを細かく砕く
  2. ボウルに1とひき肉、卵を加えて混ぜる
  3. 2を成形して使用する


ミキサーで砕いた田作りは、ふりかけやクッキーにリメイクすることも可能です。また、刻んだものを炊き込みご飯に加えてもおいしくいただけます。

かまぼこのおせちリメイクレシピ【簡単レシピ】

写真:かまぼこの茶わん蒸し

かまぼこの茶わん蒸し

かまぼこの茶わん蒸しは、余った筑前煮やエビを入れてもおいしくリメイクができます。電子レンジは機種によって加熱の時間が異なるので、5分ごとに様子を見ましょう。

【用意するもの】

● かまぼこ
● 鶏肉
● 三つ葉
● 卵
● めんつゆ
● 水
● ボウル、漉(こ)し器またはザルなど

【作り方】

  1. かまぼこと鶏肉、三つ葉を食べやすい大きさに切る
  2. ボウルに卵を割り入れ、めんつゆ、水を混ぜる
  3. 容器に1を入れ、2を漉し器で漉しながら注ぐ
  4. ラップをかけて200~300Wで5分ずつ加熱する
  5. 固まったら三つ葉を乗せる


かまぼこは、チャーハンや野菜いため、素揚げにもリメイクができます。わさびや海苔、マヨネーズとも相性がよいので、和え物やポテトサラダにもおすすめです。

栗きんとんのおせちリメイクレシピ【簡単レシピ】

写真:栗きんとんのスイートポテト

栗きんとんのスイートポテト


味が十分に付いた市販の栗きんとんは、砂糖を追加せずに作りましょう。甘すぎるときは、加熱してつぶしたさつまいもを加えて調節してください。

【用意するもの】

● 栗きんとん
● 牛乳
● バター
● 卵黄
● 耐熱用の容器
● スイートポテト用のホイルまたは紙カップ

【作り方】

  1. 容器に栗きんとん、牛乳、バターを入れて電子レンジで少し加熱する
  2. 1を混ぜてからホイルまたは紙カップに分け入れる
  3. 卵黄を溶いて2の表面に塗る
  4. トースターやグリルなどで表面が軽く焦げるまで焼く


牛乳とバターを足した栗きんとんは、トーストに乗せたりパイ生地にはさんで焼いたりしてもおいしくいただけます。そのままアイスクリームやクリームチーズに混ぜて食べる方法もおすすめです。

伊達巻のおせちリメイクレシピ【簡単レシピ】

写真:伊達巻のチーズ焼き

伊達巻のチーズ焼き

伊達巻はチーズやマヨネーズとの相性がよいので是非試してみてください。パンに乗せて、ピザトースト風にしてもおいしくいただけます。

【用意するもの】

● 伊達巻
● マヨネーズ
● ピザ用チーズ
● ブラックペッパーや柚子こしょうなど

【作り方】

  1. 伊達巻を食べやすい大きさに切り、マヨネーズで和える
  2. チーズを乗せてトースターやグリルなどで軽く焼く
  3. 好みでブラックペッパーなどをかける


卵焼きと同じ感覚で使用し、マヨネーズで和えてサンドウィッチにしてもよいでしょう。わさびや海苔との相性もよいので、和えておつまみにもできます。甘さを生かすときには、バターで焼いてフレンチトースト風のリメイクもおすすめです。

余ったおせちはリメイクでさらにおいしく!

写真:おせちのおすすめリメイク

今回は、余ったおせちのリメイクについてご紹介しました。縁起物のおせちが余ったときには、保存やリメイクをしていただくことをおすすめします。おせちは和風だけでなく洋風にもリメイクができるので、少々残っても心配はありません。
次のお正月もおせちに込められた縁起を担いで、最後まで大切にいただきましょう。

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